春待つ僕ら【最終話・第56話】を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をご紹介しますね♪
2019年9月24日発売のデザート11月号、最新話!
春待つ僕ら【最終話・第56話】を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました!
\春待つ僕ら最新話も無料!/
春待つ僕らの前回までのネタバレ
- 春待つ僕ら【第54話】のネタバレ
-
【 ナナセと竜二 】
ナナセに告白し、ついに両想いになった竜二。
「初恋なめないでください」
竜二はそう言って、ナナセに覚悟のキスをした。
「竜二さん、すごい!」と美月はその光景を赤面しながら木の陰から見ていた。
というわけで晴れて付き合うことになった竜二とナナセなのだが、
バスケ部が練習している体育館で、なぜかズーーーーンと1人暗い雰囲気を漂わせている竜二。
「おい、おーい」瑠衣が思わずツッコミを入れる。
「だって…ナナさんが…留学するって言うから…」
遠距離頑張ろーね!とナナセにキラッキラの笑顔で言われた竜二は
遠距離!!の三文字にドーーンと押しつぶされそうになりながら、
「行ってほしくねーーーっ。言えるわけねーーーっ。」と滝のような涙を流している。
そんな竜二の傍で永久、恭介、瑠衣はそれぞれ好きなことを言っている。
季節はもうすぐ3月14日ホワイトデー。
「おまえは?美月に何するか考えてる?」恭介にそう聞かれた永久は「…うん」と答えた。
「そのことなんだけどさ…」
【 ドキドキの気持ち 】
『店主急病のためお休みさせていただきます』の紙が貼られたバイト先のカフェの中で
美月はレイナとナナセと大掃除をしていた。
掃除を済ませて、店長からのお礼のお茶をご馳走になっていると、
ナナセのところに竜二から連絡が入った。
「おお!バレンタインのお返しで4人でお店手伝ってくれるって!」
の声に思わずギャルソン姿の4人を思い浮かべて興奮するレイナ。
みんなウッキウキ。店長もウッキウキ。
早速、翌日の15日の貸切パーティーも4人に手伝ってもらう予定まで立てている。
ウキウキでその場を去っていった元気な店長の姿にホッとする美月。
「そうだ」とナナセが美月達に、竜二からもらったチョコレートのお返しを相談する。
そんなナナセに美月がまだ実感が沸かない様子で「ホントに好きなんだね」と尋ねると、
ナナセは両想いになった時、今までで1番ドキドキしたことを話した。
「竜二くんもすっごくドキドキしてるの伝わってきたからかな…嬉しかった」
そう話すナナセの照れながらも幸せそうな表情を見ながら、美月も
その時の光景をと、自分にも伝わってきたそのドキドキをもう一度思い出していた。
その帰り道、少し暗い表情の美月。
美月はナナセ達を見て、永久と自分はまだまだだと感じていた。
心配したレイナが話を聞くと、
美月は
永久は顔に出さないから、自分はドキドキをあまり感じたことがない
と答えた。
ノロケやないかい。
レイナは頬をピキピキさせながら美月を置いてスタスタ歩きだした。
【 ドキドキさせたい 】
「…で、俺んとこ来てくれたんだ?」
「はい…朝倉君はどんなことをしたらドキドキしてくれるんでしょうか…?」
レイナにアドバイスされ、美月は恭介のところに相談に来ていた。
「…可愛い悩みだなぁ」
心が洗われる…とホンワカする恭介に真剣な悩みだと伝える美月。
「美月も永久を幸せにしてあげたいんだよね」
と言ってくれた恭介が思わず神様のように見えてしまう。
「もうすぐ誕生日だから何か特別なことできないかなって…」
3月14日が誕生日の永久。
相談する美月に、マジメな表情で恭介が答える。
「じゃあさ…」
「押し倒しちゃえば?」
「…は!?」
「絶対ドキドキするし、永久喜ぶと思うよ」
「な…っ」
「だってドキドキさせるってそういうことでしょ?」
レベルの高い話に赤面し、ついていけない美月だが、
その横で「いい機会だと思うんだよね」と更にマジメモードで話を続ける恭介。
「だったら押し倒すくらい普通に…」とサラリと言ったところで、
「どーしてもそれですか!」と赤面から一転青ざめた美月が話を打ち切り、
「やっぱり自分で考えます」と言うと恭介は美月に、
「サプライズパーティーしてあげない?」と驚くほどシンプルな提案をした。
それは、15日のカフェの貸切パーティーの準備という名目で
前日(永久の誕生日)に呼び出そうというものだった。
提案に乗り、ナナセにお店のスタッフルームを使う許可を得た美月はワクワクしていた。
【 ドキドキ誕生日への意気込み 】
当日、永久の到着前の時間。
竜二、恭介、瑠衣、ナナセ、レイナ、美月は永久の誕生日を祝う飾りつけをしていた。
「あ!そろそろ待ち合わせの時間だ!」美月が言う。
美月は永久に「2人で行きたいところがあるんだ」と伝え、
永久がお店に来る前の時間に2人で待ち合わせる約束をしていた。
出発しようとした美月を恭介が引き留める。
「こないだの話だけどさ、ドキドキさせたいってアレ。
今日はなんでも自分から積極的にやってみるといいよ」そんなアドバイスに「実はそのつもりです…!」
と気合い十分なところを見せる美月だが、
「あと…永久のこといつまで朝倉君って呼ぶの?」
と続けて言われハッとする。
…そうだった…
私、朝倉君だけずっと名字で…
待ち合わせ場所に着くとすでに永久が先に来ていた。
永久を見つけ、「と……っ、と……あさくらくん…っ!」
と結局名字で呼んでしまう美月。
…名前で呼んだらドキドキしてくれたりするのかな…
そんなことを考える。
思い切って手を繋いでみても、永久の表情はいつもと同じに見える。
どうせなら欲しいものを!と思ったが永久はバッシュの紐¥500-をプレゼントに選んだ。
買い物後にお茶をしながら美月は勇気を出して、
これからは朝倉君じゃなくて永久君って呼んでもいい?と尋ねる。
が、永久はそれに対し「いいよ」と薄い反応の返事。
美月はそんな永久を手強い…と落ち込みながらトイレに立った。
こうなったらもうホントに押し倒すくらいしかない気がしてきたな…
そんなことを考えていると、恭介から、
「準備万端!いつでも連れてきて」と連絡が入った。
美月は
今日は単純に永久に楽しんでもらえればいいか…
と気持ちを仕切り直して永久のところに戻った。
【 お誕生日のお祝い 】
カフェに向かう途中、美月と繋いでいる手を力強くギュッと握りしめた永久。
さっきから表情もずっと暗いような気がした美月は、どうかした?と尋ねた。
「2年生から嫌がらせされたって本当?」
思いがけない質問に「ああ…」「なんでそれ…」と驚く美月。
「さっき吉沢と岡に会って聞いた」
永久はさっき美月がトイレに立った時に偶然会った同級生にその話を聞いたのだ。
「俺には言えなかったってこと?原因が俺だから」
嫌がらせに対する永久の怒りが美月にも伝わってきた。
美月は今は何もされていないことを話す。
気付けなかったことを謝る永久に対し、美月は仕方ないと答える。
しかし永久の口から出たのは
「でも…神山サンなら気付けてたし、美月もすぐ相談できてたと思うよ」
の言葉。
美月は永久の口から出たその名前に一瞬、間が開く。
「なんでここであやちゃんが出てくるの?」
思わず無言になった永久だが、
ピピピピ…19:55を知らせるアラームがその会話の続きを遮る。
「とりあえず行こう」
「うん」
…え…どうしようこの空気…
…誕生日なのに…まさかこんな感じになるなんて…
…みんなごめん…ここから挽回しなきゃ!!
美月はそう思いながら永久の後ろを歩いた。
ガチャッ
永久がスタッフルームのドアを開けると
シーーーーーン
何の音も聞こえない…
…ん?美月は不思議に思って永久の後ろから中を覗き込む。
「こ…これ…」
「あれ?」
誰も…いない…
壁には ハッピーバースデー永久 の文字…
みんなで飾り付けもしたし、ケーキもプレゼントも置いてある…
美月はハッと何かに気付く。
部屋の中央に仲良く並べられた2組の布団…
布団の上には
2人で楽しんでね♡
のメモが!!!!!
美月の頭の中に、ふいに恭介の「押し倒しちゃえば?」が蘇る。
わーーーーーーーーッ
「ごめん朝倉君!ホントはみんなでやるはずだったの」
そう言ってみんなを呼び戻そうとする美月。
しかし永久は電話をかけようとする美月を止めた。
「…いーよ。2人でやろう」
そう永久に言われ、美月は
えええええええええーーーーーーーーッ
と心の中で叫び声をあげた。
すべては恭介に仕組まれた作戦だったのだ。
- 春待つ僕ら【第55話】のネタバレ
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【 2人だけの部屋の中 】
バースデーケーキを食べ終えた美月と永久。
緊張でずっと上の空状態の美月に、永久は「そんなに緊張しなくても」と優しく言う。
「うん…」と返事をする美月だが、そう言われても、
すぐ横にはぴったりとくっつけて並べられた二組のフトン…
そして、その上に見える「2人で楽しんでね♡」のメッセージ…
…これからどうするつもりなんだろう…
…じゃなくて!!…
…今日は私が楽しませてあげないと!!…
そう思い直した美月がガチガチの状態で永久に言った。
「こ…これからどうしたい!?せっかくの誕生日なのに私のせいでこうなっちゃったし…っ」
美月は初めて永久とケンカしてしまったさっきまでの気まずさをなかったことにできるくらい楽しい日にしたい、とそう思っていた。
「…帰りたい?」
そう永久に聞かれた美月は動揺した。
「…かっ!帰…りたいわけじゃないんだけども…」
美月は顔を真っ赤にして消え入りそうな声でそう話した。
「こうなったのは俺が恭介に頼んだようなもんだから」
永久の思いがけない言葉にエッ!?と布団を指さした美月だったが、永久が恭介に頼んだのはフトンではなく夜に美月と一緒に行きたいところがあるということだった。
そんな永久の話を聞いた恭介が気を利かせてくれたんだと思う、そう永久は説明した。
「だから俺ホントはさ、こうなれてすげー嬉しいよ…帰んないでよ」
永久は美月にそう伝えた。
【 永久との夜の外出 】
「行きたいとこってどこ?」
永久に手をひかれながら美月は夜の道を歩いていた。
夜に出歩くのはちょっと怖いが、それ以上に美月の心はワクワクしていた。
そんな美月達が着いたのは肝試しかと思うような鬱蒼とした林の中の入り口だった。
「ホントにこの中行くの!?」
半信半疑な美月を「その靴じゃ滑るかもな」と永久がおんぶしてくれた。
背中で恐縮している美月に、永久は部活の方が何倍もキツイと答える。
美月は坂道なのにこの状態でも全然息のあがっていない永久をすごいなぁと感じた。
そしてぎゅっと永久の背中に頬をくっつけた。
「昔じいちゃんに連れてきてもらってさ」
永久は話し始めた。
「その時は俺がおんぶしてもらった」
「その後アイツらとも来たんだけど瑠衣と俺がケガしちゃって恭介と竜二におんぶされて帰った」
それを聞いて、笑う美月。
「美月もさ、きっといろんな思い出があるよな、神山サンと」
そう言われ昔を思い出す美月。
美月もかつて亜哉におんぶされたことがあった。
「うん…」
「付き合ってからのほうが無意識にそういうこと考えてた気がする」
「一緒にいるようになっても何一つ勝てないのかなって」
そんなことない!と否定する美月だったが永久は話を続けた。
「羨ましいのかな…なんでも上をいくあの人が…今までこんな気持ち知らなかった」
そこまで言って永久は「着いたよ」と言った。
おんぶから下りた美月の目の前には、満天の星空があった。
「わーーーーー!!きれーーーー!!」
その光景に感動する美月。
美月は怖いくらいの周りの静けさも、永久がいれば全然怖くないと感じていた。
…朝倉君がいれば、きっとどこでも大丈夫だ…
美月と永久は原っぱに腰を下ろすと、永久の上着を一緒に膝にかけた。
永久の大きな体にすっぽりと包み込まれる美月。
2人は自然と笑顔になった。
そこでもう一回名前で呼んでみてと永久からお願いされた美月だったが、恥ずかしくて向きを変えてしまう。
その時、バッグの中にあったバスケットボールのキーホルダーがチャリッと音をたてた。
それを握りしめ、改めてこの1年を思い返す美月。
…最初は全然世界が違うと思ってた…
…私は羨ましがってばっかだったもん…
…でも…
「そこから成長したいって思えるようになったから、最近は自分のことも結構好き」
「朝倉君が私を好きって言ってくれてるからだね」
そう笑顔で伝える美月に永久は「そうなんだ」と相槌を打つ。
そして静かに、美月に向かって両手を伸ばす永久。
それは、おいでのポーズだった。
「…永久君だけなの…私に自信を持たせてくれるのは」
そう言いながら、永久の胸にしっかりと飛び込んだ美月。
「永久君だけなんだよ」
美月はそう言って永久を抱きしめる。
永久もぎゅっと美月を抱きしめた。
幸せな温かさに包まれた美月は「ふふ…あったかい…また寝ちゃいそ…」と言うが、その言葉を永久の唇が遮った。
永久が唇を奪う。
「今日は寝ないで」
そう言われ、美月は目を閉じる。
そしてもう一度…。
「大好きだよ」
2人はそう言って、きらめく星空の下に寝ころんだ。
【 誕生日の翌朝と、新しい春 】
「美月ちゃーん、永久くーん、入るわよー?」
ナナセと恭介が事務所のドアを開けると、そこには寄り添いあって座った状態で眠る美月と永久の姿があった。
「話しながら寝ちゃった感じ?」
「まぁ、らしいっちゃらしいけどね」
ナナセと恭介は微笑ましい表情で、眠っている2人を見つめた。
亜哉との国際電話で話す美月は、もう昔の泣き虫な美月ではなかった。
そんな美月との電話を切り、亜哉は「…会いたいなぁ」と空を見上げて呟いた。
美月を変えたこの1年。
季節は新しい春へと移り変わった。
春待つ僕ら【最終話・第56話】のネタバレ
【 放課後のバスケ部 】
新年度。
2年生になった美月や永久達。
バスケ部の扉をコンコンッと叩いたのは、新入生として入学してきた小西廉太朗だった。
「おー、久しぶり!」
「じじ…先生が来ていいって。俺が来たからには絶対全国行けますよ!」
元気な新入生の登場に部室は一気に賑やかになっていた。
が、そんな中、その横をサーッと素通りした4人組がいた。
「え、永久と美月、クラス離れたんだ?」
「うん、山田とは一緒だったけど」
廉太朗の登場には目もくれない恭介、竜二、瑠衣、永久。
廉太朗は「もっと反応して!」と悲しむのであった。
【 放課後の美月とレイナ 】
「はぁ…」
ちょうどその時、レイナと一緒にいた美月は深いため息をついていた。
「何ー?春から辛気臭い」
レイナにそう言われた美月だが、美月はクラス替えで大ダメージを受けていた。
瑠衣とマキとは同じ4組になれたが、1組になった永久とレイナとは離れてしまった美月。
「クラス替え…嫌じゃなかった?」
「全然。あたし結構誰とでもうまくやれるもん。一緒にしないで」
美月の質問にレイナは即答した。
それを聞いた美月は「…そうだったね、さすが」と力なさげに笑う。
「それより…」とレイナは、美月が明日の新歓祭でスピーチすることを心配していた。
美月の練習に付き合うカタチで、2人はバスケ部が見える体育館裏に移動した。
美月がスピーチを読み上げると内容をとても褒めてくれたレイナ。
それに対して、小学校の時の作文発表会でのトラウマを払拭したいから例文や本をいっぱい読んでマネして頑張ったという美月。
「もう絶対恥かきたくないからさ」
そう答えた美月達の耳に女子達のクスクスという笑い声が聞こえてきた。
「ちょっと、さすがにキツいでしょ、これ」
「四天王で妄想って、やっぱあのコ強烈だわ」
その笑い声の主は、美月に嫌がらせをしていたあの女子達だった。
彼女達はレイナが落としたネタ帳を勝手に読んで笑っていた。
返してくださいとお願いする美月に「ごめーん、落ちてたから誰のかと思って」と言いながらネタ帳を手渡す彼女達。
彼女達は美月達に背中を向けると、歩きながらこう言った。
「てか朝倉君達知ってんのかな?」
「ほんとよく付き合えるよね、あんなのと」
その時、その会話を聞いたレイナが「待ちなさいよ」と背後から走り寄ってその中の1人に掴みかかった。
「あたしの趣味と美月ちゃんは全く関係ないから!」
美月はレイナを後ろから止めようとするが、レイナの話はまだ続く。
「…なんにも知らないくせに…これ以上2人のことにケチつけたら許さないからね…!」
そう言ったレイナの目は、涙で滲んでいた。
【 美月と永久の帰り道 】
部活後の永久と2人きりの帰り道、美月は永久にその出来事を話した。
「カッコイイな、山田」
「うん…手帳見られて辛かったのはレイナちゃんなのに…私が助けてあげなきゃいけなかったよ」
美月は、あのあとレイナが泣きながら「ごめん」と自分に詫びてきたことを思い返しながら、
「こんなに味方になってくれる人がいるんだもん、私もヘコんでられないよ」
と力強く自分に言い聞かせるように言った。
そんな美月の頭を優しくポンポンする永久。
「あ…っ、明日は私もカッコよく決めて絶対成功させるから!」
ちょっと照れながら永久にそう宣言する美月。
「明日…ああ、新歓祭?」
スピーチが成功すれば彼女達も自分を見直してくれるチャンスだと意気込む美月。
しかし永久は、「それはどっちでもいいんじゃない?」と言った。
「明日は新入生のためにやるんだし、美月が一生懸命伝えたいと思った言葉が1年生に伝わればそれでいいと思うよ」
永久にそう言われ、ハッとする美月。
…私が伝えたいと思った言葉…
美月のスピーチは例文や本をマネしてつなぎ合わせた内容だ。
その時、美月はカバンの中のスピーチ原稿が1枚足りないことに気が付く。
永久と2人で体育館裏に戻る美月。
2人は木の根元に落ちていた原稿を見つけたが、拾ってみると足跡がたくさん付けられていた。
明らかに、わざと踏まれていた。
「とりあえず書き直そう、手伝うから」
そう言った永久に、美月は「…ううん」と答える。
「それより、お願いがあるの」
美月は永久の目をしっかりと見つめながら、何か心に決めたように力強く永久の腕を掴んだ。
【 新歓祭 】
「…それでは実行委員長からの挨拶です」
いよいよ美月のスピーチがやってきた。
緊張しながらマイクの前に向かう美月。
壇の下のレイナはその時、美月の手に原稿がないことに気付いた。
まさか…とレイナは思う。
美月が教室に原稿を忘れたのではないかと思い、走り出したレイナ。
そんなレイナを永久が止めた。
「大丈夫。大丈夫だから聞いてあげて」
永久はレイナにそう言った。
「実は今日のためにかっこいいスピーチを必死で考えたんですけど、本当に伝えたいことじゃなかったのでやめました」
「自分のことを話すので大したことは言えないけど聞いてください」
そう言って美月のスピーチは始まった。
中学まで周りとは上辺だけの付き合いしかできなかったこと。
高校ではそれをリセットするために、知ってる人がいないこの学校を選んだこと。
でも、そんなことでは何も変わらなかったこと。
変わらず、苦手なものは苦手なままだったこと。
「それでも今日伝えたいのは、去年1年間とっても充実していて楽しかったということです」
「それは全部友達の…仲間のおかげでした」
一生懸命何かを頑張ったりする場所には素敵な絆が生まれ、自然と仲間ができるんだと知ったこと。
こんな自分でも本気でそこに飛び込むと助けてくれる人がいるとわかったこと。
そして、自分も誰かを助けたいと思えるようになったのが嬉しかったこと。
美月はこの1年間を思い出しながら話した。
「…聞いてた内容と全然違う…」と呟くレイナ。
そんなレイナに永久が、美月が昨日の夜に練習していたことを話す。
「もう笑われてもいいから自分の言葉でやってみるって」
永久が、美月が言った言葉をレイナに伝えた。
レイナの目に映る壇上の美月は、明らかに今までの美月とは違っていた。
ちょうどその時、美月はレイナの話を出した。
「…今まで卒業式でさえも寂しいと思ったことがなかった私が、クラス替えで大好きな友達と離れたことがとても寂しくて大ダメージでした」
気付いたら大事なものがいっぱいできていた、そう思った美月。
「これから始まる生活の中でみなさんが勇気を出して一歩踏み出した時、みなさんにとっての素敵な出来事がありますように」
「これからの高校生活を目一杯一緒に楽しみましょう!2年4組、春野美月」
拍手で包まれる中、壇の下では恭介が例の女子達に「良いコでしょ?もうくだらないイジワルしないであげてね」と話しかけていた。
スピーチが終わりステージ袖に戻った美月の前に、レイナと永久が現れた。
「美月ちゃん、お疲れ…!」
安堵した美月は、両腕を伸ばしたレイナの胸に飛び込んだ。
が、それをサッと避けたレイナ。
美月はその瞬間、レイナの後ろにいた永久の胸に飛び込んでいた♡
【 それぞれの夏 】
瑠衣はレン(廉太朗)と一緒に花火大会に来ていた。
恭介は急用ができたようだ。
「え?それってもしかして例の人?」
「だろうなぁ…つか、なんで俺だけ未だに恋できないワケ?」
「めっちゃモテんのにね。案外近くにいるんじゃね?」
そんな瑠衣と廉太朗の横を、その時、鳳城のバスケ部のマネージャーが通ったことは誰1人として気付いてはいなかった。
「やっぱいいねー、久々の日本落ち着くわー」
別の場所では竜二が一時帰国したナナセと一緒に花火を見ていた。
「ごめんね、浴衣間に合わなくて」
「や…試合のために帰ってきてくれただけで十分っス」
竜二は相変わらずナナセに敬語のままだったが、あと半年で留学が終わって帰ってきたら敬語は自然と直るだろうと期待するナナセだった。
さらに別の場所で、美月と永久も花火デートをしていた。
唇を寄せ合う2人。
バスケ部は恭介と竜二達の学年が最後の夏を迎えており、試合続きの日々だ。
「ごめんな、ずっと試合続きで」
謝る永久に美月が「あ、そうだ…」とニューバージョンのリストバンドを差し出した。
「私はバスケしてる永久君が大好きだから、思う存分やっちゃってください」
そう言って永久の腕にリストバンドを付ける美月。
「はい」
2人は笑顔いっぱいでまた肩を寄せ合った。
【 インターハイ予選・決勝リーグ 】
ついに、清凌vs鳳城の試合となった。
観客席で見守る美月、ナナセ、レイナ。
試合前のウォーミングアップが始まる中、コートにいた永久はコート横で視線を送る亜哉に気付く。
「神山サン」
「久しぶり」
「来てたんすか」
「美月には内緒にしといてね、あとで驚かせたいから」
「…はい」
「あとキミにどうしても言いたいことがあって」
亜哉の言葉に永久の表情が変わった。
「この試合、負けたら美月にもう一回アタックさせてね」
「…もう負けませんよ」
その表情はかつての永久の表情とは違っていた。
「言いたいことってそんなことですか?」
「…いや」
その時、亜哉は伏せていた目を永久の方に向けて
「…頑張れよ」
そう言った。
永久の表情は、もちろんという自信に満ち溢れた表情に変わった。
円陣を組む清凌。
「よっしゃ、今度こそ鳳城に勝つぞおまえら!」
「おう!!」
「いくぞ、清凌ーーーー!!」
「おーーーーーー!!!」
永久達の大事なリベンジ戦がいよいよ始まった。
春待つ僕らの最終回後の番外編
- 春待つ僕らの番外編ネタバレ
- 本編最終回の花火大会から少し前のお話…。
【 恭介の初恋 】
2人でいた恭介と瑠衣。
「なんだかんだいいよなー、永久と竜二」
瑠衣は、永久も竜二どちらも初恋を見事に実らせたことを羨ましく思っていた。
「俺らなんてもう忘れちゃったよな、初恋なんて」
そう同意を求めた瑠衣だったが、
「覚えてるよ、俺は」
恭介から返ってきたのは意外な返事だった。
「迎えに行くって言ったからな…一応それ視野にいれてんだけど」
「何それ?どういうこと?」
瑠衣が聞き返す。
「…結婚」
「けっっっ!!??」
突然出てきた“結婚”の二文字に驚く瑠衣。
「恭介まさかのメルヘンチック!?」
びっくりしてそう言う瑠衣。
「でも肝心の相手が…覚えてないかもな」
そう言った恭介は、その彼女との再会の時を思い返していた。
あのギャルソン姿での再会の日。
恭介はチャンスでしかないと思った。
【 翔子(しょうこ) 】
翔子は恭介の姉(沙羅)の親友だ。
3年前に大学で県外に出るまではしょっちゅう恭介(沙羅)の家に来ていた翔子。
そんな翔子があの花火の日(※最終話参照)、久しぶりに恭介の家のチャイムを鳴らした。
ドアを開けたのは恭介だった。
「いらっしゃい、翔ちゃん」
「恭ちゃん…!!」
翔子は驚いていた。
「あれ?なんで、今日は誰もいないって沙羅が…」
そう言った翔子に、恭介が答えた。
「花火行くつもりだったけどやめたんだ」
「そうなんだー」
瑠衣達との約束をドタキャンした恭介。
「姉ちゃん今風呂入ってるから待ってて」
「あ、うん、おじゃまします」
そう言うと恭介は沙羅の部屋に翔子を通した。
部屋で1人の翔子。
その左手の薬指には指輪が光っていた。
一方、翔子に出す紅茶を淹れに移動した恭介。
恭介は翔子が以前と変わっていない…そう感じた。
…けど、外見の変化がなぁ…
…まぁ関係ないけど…
加えてそう思う恭介。
今日は落ち着いた服装の翔子。
昔の翔子は引くほど派手だったのだ。
小6の恭介と高1の翔子。
初対面の翔子の姿はギャル。
またある時はヤンキーの姿。
またある時はロリータの姿。
そんな毎回ド派手なファッションで姉の部屋にしょっちゅう滞在している翔子を、恭介は最初は苦手に思っていた。
しかし、ある日。
恭介が運んだ紅茶に翔子が言った。
「ん、この紅茶おいしー!昨日のとも違うね」
気付いたことに恭介も少し驚く。
姉の沙羅が恭介を指さしながら翔子に言った。
「うち全員コーヒー派だけど翔子が飲めないからって色んな紅茶ストックするようになったの、このコ」
驚く翔子に恭介が言う。
「紅茶も色んな種類と淹れ方あって面白いんだよ、単純に興味湧いたか…」
そう説明する恭介に突然翔子が抱きついた。
「ありがとう…!」
驚いて青ざめる恭介だが翔子が言う。
「すっっごく嬉しい」
意外なその言葉に、恭介は翔子の腕の中で落ち着きを取り戻していた。
「恭ちゃんは頭がいいし優しいから、きっと色んな人を救って幸せにできるね」
そう続けた翔子。
翔子はいつだって明るい。
些細なことでも大袈裟に喜ぶ。
「将来が楽しみだな~、ウチの弟にならない!?」
「やったじゃん恭介、こう見えて翔子はお嬢様なんだよ」
そんな翔子と姉に対し、恭介は
「…どこまでが本当なの?」
そうまた引き気味に言葉を返した。
【 本当の翔子 】
そんな翔子にも少し慣れてきたある日。
駅の近くで翔子を見つけた恭介。
恭介が、いつも通り派手な格好の翔子に声をかけようとしたその時、車の中から翔子に怒鳴りつける女の人の声が聞こえてきた。
「何考えてるの!?そんな恰好で来ないでって言ったでしょ!?」
車の中の女性は、翔子の母親のようだった。
3,000万円は超えるであろう車に乗った、身なりの整った女性。
恭介は「翔子はお嬢様なんだよ」の言葉を思い出した。
「みっともないんだから…近隣の方に見られるから早く乗って!」
そう溜め息まじりに話す女性に、翔子はうつむきながら言った。
「…行きたくない」
その声が
顔が
恭介の頭からしばらく離れなかった。
「いいから乗りなさい!」
そう言われた翔子はその後車でどこかに消えていった。
翌日、姉の部屋に来ていた翔子。
紅茶を運びながら、恭介は部屋の中から聞こえる姉達の会話を耳にした。
「は?お見合い!?」
「みたいなもん、昨日このまま行ったら超怒られちゃった。跡取り候補なんだって」
「…てことは医大生か…いいじゃん」
「良くないよー!絶対好きになれそうにないもん」
「病院の娘も大変だねぇ」
そんな会話を聞きながら、翔子がここに来るのは家が居心地が悪いからなのだとわかった恭介。
翔子の派手な格好は「男避け」のため。
翔子は全然自由ではなかったのだ。
紅茶を持って部屋に入った恭介は、また一段とド派手な格好をしている翔子に微笑みかけたのだった。
【 翔子と恭介の約束 】
その日の翔子の帰り道。
並んで歩く恭介と翔子。
「ねぇ恭ちゃん、いっぱい恋してイイ男になりなね」
唐突に翔子が話し出した。
「ちゃんと好きな人と幸せになるんだよ」
そう言った翔子。
恭介に言ったのは翔子自身がやりたくてもできないことだ。
「勉強もさ、無理してやらなくていいんだからね」
そう続けた翔子に恭介が言葉を返した。
「…勉強はやるよ。一応、医者目指してるから」
「え、そうなの!?」
「うん、なれたらね…誰にも言ってないから内緒」
「そっか…うん、内緒ねっ」
そう言った翔子はその後急に泣きそうな表情に変わった。
「…そっかぁ…じゃあ…」
翔子は恭介の両手をとり、涙を流してしゃがみ込んだ。
「大人になったらあたしのこと迎えに来てほしいな…なんて」
泣きながら言う翔子。
「いいよ」
恭介は答える。
…今は何もしてあげられないけど…
「イイ男になったら迎えに行くよ」
恭介もしゃがみ込んで翔子にそう言った。
【 翔子と恭介の花火の日 】
「お待たせ」
そんなエピソードを思い出しながら、恭介は姉の部屋にいる翔子に紅茶を運んだ。
「わーなんだか懐かしいね」と言う翔子。
「3年ぶりだもんね」と恭介が言う。
「沙羅、お風呂まだかなぁ」
「ごめん、俺が頼んだんだよ」
恭介が飲み物を飲みながらそう言った。
「翔ちゃんと話したいから時間くれって」
「…え?」
「なんなら今から抜け出して、花火デートしたいくらいなんだけど」
「…え??それってどういう…彼女いるよね?」
「高校入ってからはいないよ」
「えっあんなモテてのに!?」
「部活が恋愛禁止だったから。もう解禁になったけど」
「へー…」
恭介は外を指さして言った。
「今出ればちょうどはじまるよ」
そんな恭介の誘いを翔子が断る。
翔子は今日は沙羅に相談に乗ってほしいとお願いしてこの家にやって来ていた。
「相談って?彼氏のこと?」
そう尋ねた恭介に、翔子は「え?」と驚いた後、とっさに薬指の指輪を隠しながら「これは…」と言った。
黙ってうつむく翔子は大事そうにその指輪に手を添えていた。
「大学では普通に恋愛して自由にやれてんだね」
「やー、恭ちゃんほどじゃないけどね」
…そうか、だから3年前疎遠になったんだ…
夏休みすら遊びに来ない翔子。
姉の話では、翔子は忙しいから邪魔しないでと言っているという。
…その間、誰かに救われて…
…もう俺は必要なくなったから…
恭介はそう思った。
その時、花火の音が聞こえた。
「あ、花火の音!?出ていい?」
翔子はそう言うとベランダに出た。
「わー結構見えるね、綺麗ー」
恭介も一緒にベランダに出る。
「翔ちゃんもね」
「え?」
「綺麗になった」
「!」
恭介は綺麗になった翔子を喜べないでいた。
「…ありがと…恭ちゃんこそすごくカッコよくなっちゃったよね…」
そう翔子は言った。
「正直、緊張するもん。私には可愛い弟だった頃がちょうど良かったよ。ホントは今日だってずっと…」
「…ずっと緊張してた?」
翔子が我に返る。
「…な、中入ろ!もう沙羅呼んでくるね」
慌てて部屋に戻ろうとする翔子。
すると、恭介が翔子の腕を後ろから掴み引き留めた。
驚いて振り返った翔子。
「…もう弟は無理だよ」
恭介は翔子を引き寄せてそう言った。
お風呂から上がってきた姉は弟の顔を見て驚く。
恭介の頬は赤く腫れていた。
「…話終わったから交代」
「翔子に何かしたの!?」
「大丈夫、フラれただけ」
「えっ、おまけにビンタ??ダサッ!」
「…わかってる、ちょっと出てくる」
そう言って玄関を出る恭介を見送りながら、沙羅は「あの恭介が…」と思っていた。
…まさかここまで拒絶されるとは…
そんなふうに触らないでと言われ翔子にビンタされた恭介。
…いつもの余裕どこ行った?…
…まさかここまで好きだったとは…
恭介はひとり花火を見ながら反省していた。
【 恭介の本気と幸せ 】
翌日、美月のバイト先に集まっていた恭介が唐突に竜二に言った。
「ずっと好きだった相手にやっと受け入れてもらえて触れた時ってどんな感じなの?」
「なんだ、その質問…おまえおかしいぞ!?」
「いーから言えよ」
「…な、泣きそうだった…かな…」
「へぇー…」
思えば恭介はこれまで全部さらけ出して本気でぶつかったことがなかった。
そんな当たり前のことがすっかり抜けていた。
竜二の話を聞いた帰り道、恭介は翔子に電話をかけた。
「…はい」
「翔ちゃん?今…話せるかな?」
「…うん、あ、あの…昨日はごめんね私ひどいこと…」
「いや、いいんだ、俺が悪かったから」
「それより窓から前の道路って見える?」
恭介がそう言うと、翔子の部屋のカーテンが開いた。
「あ…」
部屋の明かりに包まれながらこちらに視線を送る翔子。
「…は…本当にお嬢様だな…遠い」
恭介は笑いながら言った。
「すぐそっち行くね」
翔子は言ったがそれを断る恭介。
「いや、いい、このまま聞いて」
「近くにいるとまた余裕がなくなりそうで怖いんだ」
恭介の言葉は本気だった。
「…それくらい翔ちゃんのことが好きだよ」
…好きなのに触れられない…
…なんて辛いんだろう…
「もう遅いかもしれないけど、好きなんだ」
それなりに恋愛をしてわかった何よりも叶えたい思い。
翔子を幸せにしたい。
まだ医者の夢も達成していない。
しかし、恭介はどうしてもこの気持ちを先に伝えたくなった。
それくらい翔子のことが好きだった。
「…っ…ちょっと待ってて…」
翔子はそう言うと電話を切った。
電話が切れて20分後、翔子が出てきた。
そこには3年前と変わらないギャル風の翔子の姿があった。
「ヤッホー!」
「どうしたの!?」
驚く恭介に翔子は赤面しながら言った。
「今やるとさすがに恥ずかしい…どう思うこの格好した私…」
「昔と変わらないなって…懐かしいけど」
そう答えた恭介に翔子が言った。
「…そうなの…私本当は何にも変わってなくてね…」
そう言うと翔子はあの頃を話し始めた。
あの頃、どんどん大人になっていく恭介に驚かされてばかりだった翔子。
「遅くなるって言っといて」
そう言って外出していく恭介は彼女との用事のようだった。
いっぱい恋しなと言ったのは自分だったが、そんな恭介を見るとどんどん複雑な気持ちになっていった翔子。
そして翔子は大学に行ったら沙羅とも恭介とも距離を置くことを決めた。
実家からも離れ、本気でいい女になることを目指した。
しかし、恋愛しようとしても全然うまくいかなかった。
昔から男の人を避けすぎて迫られるとちょっと怖い気持ちもあった。
(というわけで、恭介にビンタ。)
結局今でも指輪をつけることで男避けしていた翔子。
黙って聞いていた恭介が口を開いた。
「…それ(指輪)そういうこと…?」
「うん…」
「なんだ…」
安心したように笑いだす恭介。
「ごめん、嬉しくて」
「…こんな私でも恭ちゃんは幸せになれる?」
翔子が恭介を真っ直ぐ見つめながら言った。
それに答えるように優しく笑う恭介。
「もちろん」
そう言って恭介は翔子に両腕を伸ばした。
「ほ…ホントに慣れてないからね…っ」
両手でガードのポーズをする翔子。
「大丈夫、なんでもゆっくり教えてあげる」
恭介はそう言うと今度は小さく両手を出した。
その両手を掴む翔子。
「…少しだけ抱きしめてもいい?」
恭介が尋ねると翔子が
「…うん」
と言った。
翔子を抱きしめた恭介は、なんだか泣きそうな気持ちで溢れていた。
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春待つ僕ら【最終話・第56話】(11月号)の考察・感想
以上、春待つ僕ら【最終話・第56話】(11月号)のネタバレを紹介しました!
最終話の今回でしたが…
変わりたいと思った春から1年…新しい春を迎え、成長した美月の姿に感動しました。
美月のスピーチのひとつひとつから、春待つ僕らの5年7か月の1話1話を思い出しました!!
美月と永久、今月号は終始幸せそうで良かったです♡♡♡
そして、これまでに登場してきたみんなの近況っぽい登場も嬉しかったです!!
瑠衣の未だ見ぬ恋のお相手は…ん…フラグの予感…♡
亜哉には勝てないと思っていた永久ですが、久々の再会で亜哉から応援を受けた永久の表情はとてもとても自信に満ち溢れていました。
亜哉の表情も素敵だったので、この部分は注目ポイントです!!
気付けば、成長したのは美月だけではなかったですね。
これから始まる生活の中でみなさんが勇気を出して一歩踏み出した時、みなさんにとっての素敵な出来事がありますように
という美月のスピーチは、私の胸にもしっかり刻まれました!!
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