僕に花のメランコリーの最終回!!第89話を読みましたので、あらすじ・ネタバレを詳しくご紹介します!

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僕に花のメランコリーの最終話【第89話】を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました!

このページでは文字だけのネタバレとなりますが、絵も一緒に見た方が絶対に楽しいですよね!

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最終回までの流れが見直せるように85話からのネタバレを掲載します!

僕に花のメランコリー【第85話】のネタバレ

僕に花のメランコリー【第85話】のネタバレ
【 はじめて、のあとで 】カチャッ

バスルームから出た弓弦。

すると、ちょうど薬局に行って買い物を済ませてきた花が帰宅したところだった。

上半身は裸のまま、濡れた髪の毛をバスタオルで拭きながら弓弦が花に話しかける。

「…何もう着替えたん?つーかどっか行ってたのか?」

「あっハイ、弓弦くんのケガの手当てしようと思って薬とか買ってきました」

「今サラ…もう血止まってるし」

「消毒くらいはした方がいいですよ!そんなにボロボロなのにさっきあんなに動…」

そこまで言って花は急に赤面する。

さっき、初めて結ばれた弓弦と花。

「動…っ」

それ以上は言葉が出ない花。

「…まあ、確かに動いたな」

弓弦はそう言うと、花のからだの心配をしてくれた。

「…花の方は痛くねぇのかよ」

「え?」

そう聞かれて一瞬戸惑う花だが、すぐに何のことを聞かれたのかがわかると瞬間湯沸かし器のごとく益々真っ赤になる。

「…い…痛かった…です…まだ痛いから…その…本当にしたんだなって思って…はじめてしました…」

そう緊張しながら、恥ずかしそうに伝える花。

そんな花を見つめる弓弦も、愛おしそうな表情に変わった。

「…これでもう俺達は普通の幼なじみには戻れなくなった。わかってる?意味」

そう花に尋ねる弓弦。

弓弦はそう言いながら花の頬に手をやると、花の唇に自分の唇を寄せた。

キスのあと、弓弦は言った。

「…全部やるってさっき言っただろ…全部本気だから」

そう言って花を抱きしめる弓弦。

…全部やるよ、俺の命ごと全部おまえに…

弓弦に抱きしめられてそのぬくもりを感じながら、花は弓弦のその言葉を思い出し、これからは本当に一緒にいられるのだと実感していた。

【 花と弓弦の、強さと優しさ 】

弓弦の傷の手当てをしながら、花は昴(すばる)の話題に触れた。

「昴くん…泳げたんですね」

花のその言葉に、弓弦はその当時のことを話し始めた。

当初、診断書には全治1か月と書かれていたこと。

しかし、昴の親が泳げなくなったと主張し続けてきたこと。

そうやって訴える親を、昴がずっと黙って睨んでいたこと。

弓弦ではなくて、親を…。

そしてその後、昴の家であるスイミングスクールが経営難だということや昴の水泳の成績不振の話を知ってもしかして…と弓弦も気付いたこと。

だがその一方で、昴のことがウソでも本当でも弓弦が原因でケガをした事実は変わらない。

だから弓弦はそれ以上は何も言わなかった、と。

「おまえにも心配かけた…悪かった」

弓弦は花にそう謝った。

花はその話を聞いて、昴の親がなぜそんなことをしたのかわからなかった。

しかし、きっと昴は水泳のことは嫌いになっていない、そう思う花。

花は昴がまた自由に泳げるようになる日がくるといい、そう願った。

花は、入院中に弓弦の父に会ったことを伝えた。

「未来先輩から聞いていたそうで、私のこと知っていました」

そう話し出した花。

「ケガのこと気にかけてくれて、優しく、お医者さんらしく…」

そこから、弓弦の父親と兄の未来の話をする花。

自分もたくさん勉強して頑張りたいと言いかけた花に、弓弦が言った。

「勉強は当然だけど、看護ってそれだけじゃないだろ」

そう言われて弓弦をじっと見つめる花。

「人の心に寄り添う…薬や知識だけじゃない、それで救われることもあるんだ…おまえがガキの頃から自然にやってきたことだ」

そして弓弦は続けた。

「それはおまえの強み。保証してやるよ」

そう言われて思わず無言になってしまった花。

…私が?…

…弓弦くんがそんな風に言ってくれるなんて…

「私は…」

花がしばしの無言のあと、話し出した。

「弓弦くんこそ人の心に寄り添える人だと思います」

つらい経験は、それで人生が変わってしまうこともあるからしない方がいい、そう思う花。

しかし今、そんな弓弦に伝えたいことがあった。

「つらい経験を糧にできた人は本当に強くて、いろんな人の気持ちを尊重できて、痛みにそっと寄り添える…今の弓弦くんはそういう優しさを持っています」

そう言われた弓弦の表情が変わった。

「私も保証します」

その時、花は繋いでいた弓弦の手がほんの一瞬だけきゅっとにぎり返してくれたような気がした。

その後、花は弓弦に日曜日に一緒に過ごす提案をした。

そんな花の頭をくしゃっと撫でた笑顔の弓弦。

「頭くしゃくしゃしないでくださいっ」

花は怒りながらもそんな笑顔の弓弦を嬉しく、そして愛おしく思った。

【 ルカの登場 】

日曜日。

弓弦とのデートが楽しみで家を早く出た花。

同じ頃、弓弦も予定よりも早く到着してしまっていた。

本屋さんで時間をつぶす弓弦。

弓弦はたまたま赤本のコーナーに立ち止まった。

花が保証してくれるといった自分の強さと優しさ…

あの時の花の言葉を思い出しながら、弓弦の手は自然と国公立大学のスペースに並べられていたとある大学の赤本に手が伸び、パラパラとページをめくっていた。

一方、花は新しいアパレルのお店を見つけたので入ってみることにした。

「お客様、そちらご試着されますか?」

服を眺めていた花にそう話しかけた店員さんの声が、そのあと驚きの声に変わった。

「え?花ちゃん?」

その店員はルカだった。

僕に花のメランコリー【第86話】のネタバレ

僕に花のメランコリー【第86話】のネタバレ
【 ルカ、花との再会 】「ルカさん…」

花は驚いた表情でそう呟く。

たまたま入ったアパレルのお店で、店員として働き出したルカからお客さんとして話しかけられた花。

「…ルカさんこちらで働いているんですね」

花はそう言うと、少し気まずそうに商品のかかったハンガーに視線を落とした。

「なんでこんな所で会っちゃうんだろ…大丈夫、私もそう思ってるから」

花の気持ちはお見通しというようなルカ。

その言葉に一瞬ドキッとした花だったが、花は「お邪魔してすみません、もう行きます」とその場を去った。

【 花に抱く感情 】

ルカは去っていく花の後ろ姿を見ながら、

…そうやって黙って飲み込んでお利口さんぶる…

…あたしを悪者にするの上手だよね…

そう思っていた。

長くて柔らかそうな巻き髪。

Aラインのワンピース。

可愛らしく、そしてルカが選ばないような色を身につける花。

そんな姿の花を見てしまうと、自分と花とは何もかもが違うのだと思い知らされるルカ。

ルカは花に対してついそんな感情を抱いてしまったが、しかし一方で、

…わかってる…

…あの子にこんな事してもしょうがないのに…

そう、わかってもいた。

花が去ったその時、仲間の女性スタッフにランチに誘われたルカ。

…え…今誰かと一緒にいたい気分じゃないけど…

面倒に思いつつも、これも社会人的には大事なのかなと感じたルカは気持ちを切り替えてそのスタッフと一緒にランチに行くことにした。

お店を出たルカ達。

すると「あ、これから休憩ですか?」と、見知らぬ男性2人組が話しかけた。

ハリーポッ〇ー風に眼鏡をかけた男性と、眼鏡をかけていない男性。

その2人組にルカと一緒にいた女性スタッフが笑顔で返事をした。

2人はすぐ近くの本屋の店員さんだと説明する女性スタッフ。

「この間飲み会やって仲良くなったんだー」

女性スタッフはそうルカに話した。

大学2年生だということを聞きながら、ルカは…親の金で学校に行ってるのに飲み会なんて生意気…と偏見を抱きつつもぺこっと会釈を交わした。

その2人と別れ、ランチをしていると、女性スタッフがルカに親しげにたくさんの話をしてくれた。

「ルカちゃん、めっちゃ綺麗だから!」

どうやらその女性スタッフはさっきの2人組のハリーポッ〇ーじゃない方に、飲み会の席でいろいろルカのことを聞かれたようだった。

そんな話に「そうですか」と塩な返事をするルカ。

女性スタッフはアハハと笑い、さらに話を続けた。

「ルカちゃんのクールさは魅力だと思うけど、店長にも言われてるんだよね…もうちょっと笑顔になってほしいって」

そう言われ、思わず花の笑顔が脳裏をよぎるルカ。

…まぁ、接客業だしね…

…あの子なら得意なんだろうね…

ついそんなことを考えてしまったルカだが、次の瞬間

…嫌だ、あの子のことなんて考えたくない…

そう再び切り替えた。

その時

「わっ♡見て見てルカちゃんあそこ!」

「めっちゃイケメンいる!!立ってるだけで絵になるー!!」

女性スタッフが指を差している方向にルカが目を向けると、その先に立っていたのは弓弦だった。

…弓弦!?…

思わず反応してしまうルカ。

しかし、視線の先の弓弦は、ルカとは違う方向を見て何かに気づいた様子を見せ駆け出した。

走り寄った弓弦が手を伸ばした先にいたのは…

花だった。

「あー、やっぱ彼女と待ち合わせかー」

女性スタッフの声がルカの停止した思考回路に響く。

女性スタッフが振り向くと、そこにもうルカの姿はなかった。

「あれっ、ルカちゃん?先行っちゃった?」

そう言って周りを見渡したがルカはとっくにその場から去っていた。

【 動揺と、気づいた気持ち 】

激しく動揺するルカ。

…付き合ってるなんて知ってたじゃん…

…それぐらいなんてことないって…

しかし、

…あの2人が一緒にいる所見るのっていつぶりだっけ…

そう思うルカ。

ルカはさっき見た弓弦の姿に現実を叩きつけられていた。

…あんな顔知らない…

…あれが恋してる顔だっていうの?…

考えれば考えるほど、心臓が激しく脈を打つ。

「あの、大丈夫ですか?」

そこにタオルを差し出す手が伸びてきた。

「具合悪いんですか?」

心配そうに話しかけてきたのは、さっき会った本屋のハリーポッ〇ーっぽい眼鏡の店員さんだった。

「大丈夫です」と答えるルカ。

しかし「顔真っ白ですよ、休んだ方が…」と諭す店員さん。

するとルカは突然、

「…なんで休むの?」

と聞き返した。

「そんなの、負けたみたいじゃない」

「え…負け…?」

ルカに何を言われているのか戸惑った様子の店員さんだったが、

「あ!」

そう叫ぶと、次の瞬間倒れ込んだルカを支えてくれたようだった。

…はじめて出会った時からあたしとは違う子だって思った…

…そして実際それは間違ってなかった…

…あれ?でも…

…「私もそう思いますっ!」そう言ってくれた…

…あの時言っていたのは何だっけ…

そう思いながら目を開けたルカ。

目を開けたルカの視線の先にあるのは天井だった。

ルカが起き上がると、声が聞こえた。

「あ、良かった、大丈夫?」

そう言って傍に来たのはさっきの店員さんだった。

「ここウチの店の事務所…さっき急に倒れたからココに運んだんだ、覚えてる?」

そう説明されたルカはまだボーッとする頭で、自分の膝下にかけられていた男物のシャツを見つめていた。

…倒れた…

そこに本屋の女性の店員さんがやってきた。

「本間くーん!あ!!良かった!」

ハリーポッ〇ーっぽい眼鏡の店員さんは本間くんという名前らしい。

その本間に話しかけた女性店員さんは、ルカが目覚めたことに気づくと安心した表情をしながら話を続けた。

「今そっちのお店に電話したら迎えにくるって」

そう話す女性店員に「電話ありがと」とお礼を言う本間。

本間は女性店員が去ったあとルカにこう言った。

「あ!今の子もウチでバイトしてて今まで俺と一緒に君の事を看てたんだ」

「俺と2人きりじゃないから安心して!」

…ダッサ、あたし何やってんだろ…

そう思いながらルカは「…お気遣いどうも」と言った。

「このシャツって…」

ルカは膝にかけられたシャツを掴んでそう尋ねた。

「あっごめん、俺ので」

そう言った本間。

ルカは本屋の事務所内に視線を移した。

すると一冊の本の表紙が目に留まった。

「…運命の君…」

そう呟いたルカ。

再びルカの心臓が大きく脈を打つ。

「あ、それ知ってる?今度実写化するしね」

…思い出した…

ルカは花の言った言葉を思い出した。

…「たとえば何かの理由で離れてもう絶対会えないはずなのに」…

…「それでも…もう一度出会ってしまったら」…

…「運命」…

…「私もそう思います…っ」…

「自分だって言うの…?」

ルカの突然の独り言に「え?」と驚く本間。

ルカはうつむいたまま黙っていた。

…そしてあたしは完全な邪魔者ね…

…あたしと弓弦だって…

つらい事も痛みも分ちあってきた弓弦とルカ。

その時、お互いが救われたのは紛れもない現実。

…でもはじめから決まってたの?…

…最後は全部あの子が持っていくって…

…じゃあ何の為にあたしはもう一度弓弦と出会ったの?…

花と、変わっていく弓弦を見る為に再会したのだろうか。

ルカ自身には何の意味もない再会だったのだろうか。

…眩しい光の中へ、あたしを置いて…

運命の君という題名の、見知らぬ本を握りしめながら自問するルカ。

ルカの手は小さく震えていた。

「…あの、大丈夫?もう少し横になった方が…」

話しかける本間。

その声はルカには届いていないようだった。

「…私だって好きなの…」

そううつむきながら呟くルカの目には涙が溢れていた。

ルカはわかっていた。

さっきの弓弦の表情は間違いなく花と一緒にいるからできる表情だということを。

そして、

今こんなに自分の胸が痛いのは、2人が一緒にいる所見たからではないということを。

そうではなく、この胸の痛みは、

あの時ルカが感じてしまったのは、

…弓弦と一緒にいた時のあたしが…

…さっきの弓弦の表情のように…

…ちゃんと笑えていたっけって気づいてしまった事に胸が痛んだんだ…

「う…っ」

嗚咽を漏らすルカ。

…ちゃんと好きなの…

…この気持ちは間違ってなんかいない…

…でも…

そう思うルカの表情は溢れ出る涙でぐしゃぐしゃになっていた。

僕に花のメランコリー【第87話】のネタバレ

僕に花のメランコリー【第87話】のネタバレ
【 花の家 ー 光と弓弦 ー 】

花の家で夕食をご馳走になった弓弦。

「…今日はごちそう様でした」

弓弦が玄関で靴を履いていると、花の弟の光が階段を下りてきた。

「ゆじゅるくん、帰るのー?」

「…なあ、いつまで“ゆじゅるくん”って呼ぶんだ?」

弓弦が光に尋ねた。

「えーーー」

光は口先を尖らせた。

「ゆじゅるくんだってぼくのことチビって呼ぶ…」

光の言葉に驚く花。

弓弦も同じように驚いた表情をしている。

「そうだな…おまえもうチビじゃないもんな」

「そうだよー、1年生になるもん」

「じゃあ、光だな」

弓弦のその言葉に光の表情が明るくなる。

「じゃあ、弓弦くんだねっ!」

【 花の家 ー 花と弓弦 ー 】

家の玄関を出たところで、花が弓弦に言った。

「…ゆじゅるくんって呼んでるの可愛かったのに」

「いつまでも赤ん坊扱いすんな」

そう言いつつも、弓弦は光にひそかに感謝をしていたようだ。

「まあ、今日はチビ…光がはしゃいでくれたおかげで変な空気にならずにすんだけどな」

「あはは、そうですね!今日緊張とかしてたんですか?」

「…1時間も前に家出るくらいには…」

「うそ!!」

「花にもう会わないでくれとか、別れろとか言われる覚悟はしてきたから」

その言葉に頬が赤くなる花。

「…大丈夫ですよ」

「お父さんもお母さんも弓弦くんの事ちゃんとわかってくれてます」

「皆、弓弦くんの事嫌わないですよ、だって私の家族ですもん」

花の言葉に弓弦の頬も赤く染まる。

「…じゃあ俺行くから早く家入れ」

「あ…」

「?何…??」

「実は今日ルカさん見かけたんです。お仕事中でしたけど」

「ルカ?」

「何かあったのか?」

「いえ…」

花の口ごもった様子に「あいつもこれから向き合わなきゃいけない」と弓弦が話を始めた。

弓弦はルカがルカ自身と向き合わなければならないことを感じていた。

…わかるよ、ルカ…

…痛い事も苦しい事も目をそらして見えないフリをしていたい…

…でもおまえ…

…本当は違うよな…

…俺達は似ているからわかるんだ…

弓弦はそう思っていた。

【 兄・未来と弓弦 】

バイト先のバー。

仕事中の弓弦のところに「…よ!」とやってきたのは兄の未来だった。

キョトンとした様子の弓弦。

「いらっしゃいませ…何、弓弦の知り合いの方?早く席お通しして」

店長のその声に、無言でカウンター席のイスを引く弓弦。

「あ、サンキュ」

「…またずいぶん男前と知り合いなのね…どういう関係?」

「えー…と」と笑顔を向ける未来。

未来とは対照的に無言で無表情の弓弦。

「はは…同じ高校の先輩後輩ですよ。俺は今大学行ってて」

「ああ、学校の」

その返答に、店長は納得した様子だった。

「…あの子、ちゃんと意識戻って退院したんだってな。今元気なのか?」

未来が弓弦に話しかけた。

「…もう大丈夫」

「良かった、俺も心配だったんだよ」

未来は安心したという表情でそう言うと、話を続けた。

「ウチの病院に搬送されて、おまえもボロボロで…しかも一緒にいた奴あのスイミングスクールの子だろ」

「おまえとのケンカ止めに行った時、確かあんなピアスついてたもんな」

「それがなんでまたおまえら3人でいるんだよ、一体何やって…」

未来の話に、そこで弓弦が口を開いた。

「…まあ色々あった」

その返答に…はしょったな…と思う未来。

「…でももう解決した」

そう言う弓弦。

「あいつの事も花の事も」

「それ本当か?」

「ああ」

「また無理して言ってんじゃ…」

そう言いながら未来が弓弦の方に視線を向けると、弓弦がきっぱりと言った。

「大丈夫だよ」

「信じろ」

その弓弦の表情に、未来の表情も変わる。

「…そうか」

未来はそう言って、次に父親のことに触れた。

「それとさ、あの子入院してる事、父さんにバレちゃって…」

「…会ったって言ってた」

「やっぱり…おまえ達大丈夫か?」

父親が何かしてきたんじゃないかと心配する未来。

しかし弓弦の声はしっかりとしていた。

「花なら心配いらない」

「俺がいるから」

前は父親の存在を感じるだけで嫌悪感に引きずり込まれそうになっていた弓弦。

しかし今は違う。

「もうそういうのに惑わされない」

「憎むよりも俺にはやることがある」

「花の為と、自分の為」

未来は驚いていた。

「自分の為…おまえがそんな事言うのはじめて聞いた」

急にニコニコし出す未来。

「そうか、おまえ達」

そう言って未来は自分の話を始めた。

「俺も父さんのことずっと嫌いで…」

「…でも、あの人と同じ医師目指すようになって…」

未来は、医師を目指すようになって勉強や実習や現場を経験するようになった今は、父親は医師としては尊敬できる人だと思ったと言った。

「…悔しいけど…父親としてはクソでも…」

「その手で誰かを救い必要とされてるんだって、この仕事選ばなかったら気付けなかったかもな」

そう話す未来。

ずっと黙って話を聞いていた弓弦が不意に尋ねた。

「…医者の…大学の勉強って楽しいのか?」

その質問に今日結構しゃべってくれるんだなと笑顔になる未来。

「俺のこと暇な大学生とか思ってただろー、今日だって病院で…」

「…もし…俺が…」

「え?」

「…やっぱいい」

そう言って背中を向けた弓弦。

「弓弦…」

未来は弓弦が何か重要なことを言いかけたことに気付く。

「協力する」

未来のその声に、驚いた弓弦が振り返る。

「俺に出来る事あるなら」

「……まだ何も言ってない、よっぱらい」

「あ…はは…俺酒弱くなったかな…」

笑う未来だったが、未来の話は続いていた。

「…勉強なー…そりゃ大変だぞ、確実に人生で今が1番勉強してるよ」

「…でも、楽しいって思って勉強すんのはじめて」

「…なあ、弓弦。あの子と同じようにもし進学とか考えてるなら…」

その未来の言葉に、

「…いや…俺は…」

と言った弓弦は、その時、花が自分に言ってくれた「私も保証します」の言葉を思い返していた。

【 花の想い 】

花の家では、花達親子がケーキの広告を見ながらクリスマスの話題で盛り上がっていた。

花はその話題に触れながら、あの時からもう1年経つのかと考えていた。

…去年の私達はまだただの幼なじみだった…

…今はもう違う…

…高校最後のクリスマス…

…そして…

…クリスマスが終わって次の日…

…12月26日に弓弦くんは18歳になりますね…

花は去年弓弦からもらったネックレスを胸に付け、様々な想いを巡らせていた。

…弓弦くんは何が欲しいかな…

…どんな風にお祝いしよう…

そう想う花の表情にはたくさんの愛おしさが溢れていた。

僕に花のメランコリー【第88話】のネタバレ

僕に花のメランコリー【第88話】のネタバレ
【 花と昴 】

イルミネーションの光で輝く木々。

街はもうすっかりクリスマスムードで賑わっていた。

スイミングスクールのクリスマス会に参加している光のお迎えにやってきた花。

そんな花は昴と遭遇するが、昴は花に気付くも無言で通り過ぎる。

…水泳…

…いつか…

…昴くんも自由に泳げる日が来て欲しい…

花は昴の背中を見ながらそう思った。

すると光が昴の弟の広樹に「さようなら」と話しかけた。

一緒に広樹に話しかける花。

そこに昴が戻ってきた。

「昴くん…?どうかしまし…」

昴が花にお金が入った封筒を差し出す。

「なっ…なんですかこのお金!?」

驚く花。

昴が言う。

「…ケータイの金」

昴は、あの時に踏みつぶして壊してしまったスマホのお金を支払うつもりのようだ。

「…アンタの弟、今クロールの練習やってる」

光の話題に、花が答える。

「広樹くんも仲良くしてくれてるみたいで嬉しいです。光くんは、昴くんと広樹くん兄弟にお世話になってるんですね、ありがとうございます」

すると昴が言った。

「…悪かったな」

そう言うとその場を去った昴。

…え…

…今…

驚いた花が昴を呼び止めようとしたが、花はその時、手元の封筒にお金の他に何かが入っていることに気付く。

出してみると、それは花と弓弦が2人で写っている幼い頃の写真だった。

…この写真…

…弓弦くんのアルバムに入れた…

昴はその写真を捨てずに持っていたのだ。

そのことが嬉しくなる花。

写真を握りしめた花は、目を閉じた。

…色んな事があった今年ももうすぐ終わりです…

…現実が苦しくても…

…望んだ道を歩めなくても…

…過去にとらわれそうになっても…

…それでもいつかは…

…誰にも光がありますように…

花はそう願った。

【 クリスマス当日の夜 】

花の家の前で待つ、バイト終わりの弓弦。

「おまたせしましたっ」

花が玄関を出て言った。

「メリークリスマス、弓弦くん!」

終電までの約束で外出許可をもらえた花。

「終電までなら0時ぴったりにおめでとうって言えるので!」

クリスマスの今日と、弓弦の誕生日である明日の2日とも弓弦に会う約束をしていて嬉しそうな花。

「本番は明日ですよ!26日!」

「弓弦くんの家でごはん作ってケーキ食べて…」

「いいのか?どこも行かなくて」

弓弦が尋ねる。

そんな弓弦に花が言う。

「だって行こうと思えばこれからいつだって行けるから」

そんな風に言えることがとても嬉しい花。

弓弦もそんな花を横に幸せそうな表情を浮かべている。

手を繋いだ2人。

その温かさはとても心地良いものだった。

【 弓弦の愛の言葉 】

街を歩きながら、日付が変わろうとするまでのわずかな時間を、花と弓弦はたわいもない話をしながら過ごした。

会話をしながら、急に、世間のカップルがクリスマスに何を話しているのか気になった花。

「皆何話してるんですかね?」

そう話題を振った花に対し、弓弦が真顔で切り返す。

「…好きだよ、とか?」

そんな唐突な弓弦の発言に、真っ赤になる花。

「いいですねそれ!私達もやりましょう!」

張り切り出す花だが、弓弦は無言のままだった。

「無視しないでくださいっっ」

そんな花の声が澄んだ空気の夜空に響き渡った。

【 カウントダウン 】

「…俺産まれるの25日が予定日だったんだって」

「でも出てこなくて産まれたのは早朝」

そう話し始めた弓弦。

「じゃあおばさまは18年前の今頃頑張ってたんでしょうね」

「俺達が今生きてる事、皆そうやって生まれてきたからなんだよな」

「…私のお母さんが今はもういなくても、私の存在そのものが生きていた証ですもんね」

そう話した時、花が気付いた。

「あっ大変!もう0時前ですよ!」

そう言うと花はカウントダウンを始めた。

「ごー、よん、さん、にー、いち…」

【 18歳の弓弦の決意 】

「ハッピーバースデー弓弦くんっ」

満面の笑みの花が言った。

「…やっと言えました」

「うん」

「あとこれ…プレゼントです」

そう言うと花は弓弦に小さな紙袋を渡した。

それはパスケースだった。

「ずっと使える物にしました!」

弓弦は「大事にする」と答えた。

0時を過ぎ、終電がもうすぐだと慌てる花。

ふと気付くと雪が舞い降りてきていた。

雪に目を奪われる花。

そんな花を後ろから弓弦が抱きしめた。

お互いの温もりを感じ目を閉じる2人。

花が言った。

「18歳になったら色んな事出来るようになりますね」

「…そうだな」

そう答えた弓弦。

続けて弓弦が言う。

「…花」

「はいっ」

「俺、大学に進学しようと思ってる」

その言葉に、花は思わず振り返る。

「…本当ですか!?」

…じゃあ…

「春からも私と一緒に…」

弓弦の顔を見上げながらそう話す花。

そんな花の言葉を弓弦が遮った。

「…大学は…受験する」

「俺の地元の国立大」

またも驚く花。

「地元…弓弦くんの…おうちのある…」

「…うん」

…それじゃ…

…離ればなれになるって事ですか?…

一瞬モヤモヤした感情が渦巻く花。

しかし、弓弦の決意の言葉がそこで続いた。

「大学行って勉強して、俺は…」

「医者になる」

「救えなかった命、大事な人を失った痛み」

「俺のような思いをもうさせない」

「…そして」

「俺が生きる事で母さんが俺を産んだ事は間違いなんかじゃないって証明する」

「生きた証を俺がつないでいく」

花がはじめて聞いた弓弦の決意の言葉は、優しくて力強い言葉だった。

僕に花のメランコリー・最終回【第89話】のネタバレ

【 弓弦の誕生日‐花の本音‐ 】

「おっ…お誕生日おめでとうございますっ」

弓弦の家のインターフォンを鳴らした花。

花は、出迎えた弓弦にそう言った。

おめでとうを言われて少しだけ嬉しそうな表情に変わる弓弦。

花は早速キッチンに立った。

食事やケーキを準備し始める花。

…またひとつ思い出が増える…

 

「生活面や食事ならサポートしますので!」

食事を終えた時、花がそう言った。

花は自分に出来る事で弓弦を支えようと思っていた。

弓弦には受験に専念して欲しいと思う花。

「でも…あの今日だけはもうちょっと一緒に…」

そう言った花に、弓弦は尋ねた。

「…花…俺が大学行く事嬉しいか?」

突然に質問に驚く花。

「なんで…そう思うんですか」

「俺が大学行ったら離ればなれになるから」

弓弦は言う。

「なのに…おまえに何も言わず勝手に決めたから」

言われた花は少し戸惑いの表情に変わる。

…弓弦くんがやりたい事を見つけて…

…自分の為に生きる事…

…それを私はずっと望んでいたんです…

…だから…

「離れるのはもちろん…さみしいですけど…」

…会おうと思えばいつだって会えます…

…もう子供じゃないから…

「10年離れてた事に比べたら今の私達なら遠距離だって乗り越えられます

そう答えた花に弓弦が同意する。

「…俺もそう思う」

「じゃあどうしてそんなこと聞くんですか」

花は、傷だらけの手だった弓弦がその手で誰かを救いたいと言った事を心から嬉しいと思っていた。

「私本当に嬉しいって思ってます、ウソなんかじゃない」

そんな花に弓弦からの言葉が返ってくる。

「俺もおまえと離れるのは嫌だ…けど思うんだ」

同じ離ればなれでもさみしいのはきっと残された方だって

…そう…

…弓弦くんは新たなる道へ旅立つ…

…私の心を置き去りにして…

弓弦は花の心を見透かしているようだった。

「…変ですよね」

「私だって大学へ行って…看護師になる為に勉強して弓弦くんと同じように前を向いてるはずなのに…」

「…私、心のどこかで、そのままでいて欲しいって思ってたのかな…」

「弓弦くんが眩しくて、それが置いていかれたみたいでさみしいなんて」

そう言いながら泣き出した花。

【 弓弦の誕生日‐弓弦の本音‐ 】

弓弦は花の泣いている姿を見て、以前の自分を思い出していた。

…「キレイなんだあいつ…俺には眩しすぎる」…

かつて花に対してそう思っていた自分。

…おまえが俺と同じ事を思うなんて…

そう思いながら弓弦は花を強く抱きしめた。

…再会した時…

…昔となんにも変わってなくて、それが嬉しくて…

…安心したのと同じ位自分の汚さと孤独を感じた…

…でも俺等には絶対に変わらないものがあるだろ

弓弦は話し始めた。

俺がおまえを好きで、おまえが俺を好きだって気持ち

これだけがあればいい

そう言った弓弦の表情はこの上なく柔らかいものだった。

そんな弓弦の言葉に、

「はい」

と、花は胸にさみしさを抱えつつそう返事をした。

また離ればなれの道を選んで。

 

 

…私達の思い出はいつも…

…痛みと共にありました…

…傷つき…

…傷つけて…

…涙もたくさんありました…

…けれど…

…そのすべてが私達を作ってきたカケラで…

…私達にとって愛おしくて…

…かけがえのない宝物…

…これからも一緒につくっていきたいです…

 

 

受験を控え、忙しく日々を過ごす弓弦。

そんな弓弦をサポートする花。

受験当日。

花は神社に行って合格祈願をした。

【 旅立ちの日‐弓弦と未来‐ 】

「お、来たか」

そう弓弦に声をかけたのは兄の未来だった。

「向こうに行ったらしばらく顔見れなくなるんだから、兄ちゃん孝行しろよ」

そう言って未来はバスターミナルまで自分の車に乗るようにと弓弦に言った。

「いやー、大学に本当に受かるなんてな」

未来は助手席に乗った弓弦を褒めた。

そして、この町を立つ弓弦に、この町でもいい思い出ができたかと尋ねた。

そう聞かれて「え?」と驚く弓弦。

「東京に来たからこその出会いもあっただろ」

そう未来に尋ねられた弓弦は、少し間をおいて、

「…電話していい?」

そう未来に確認をとった。

【 旅立ちの日‐弓弦とルカ‐ 】

電話の相手はルカだった。

「…何の用」

そう言ったルカ。

弓弦が言った。

「…俺、大学に進学するんだ、俺の地元の」

突然の報告に驚いたルカだったが

「何?おめでとうとか元気でねとか言って欲しいワケ?」

と強気で尋ねた。

が、弓弦の言葉は意外なものだった。

「…田舎からひとりで東京に連れてこられて嫌な事しかなかった」

そう言った弓弦。

そんな弓弦にルカも答えた。

「知ってるよ、ずっとケンカして…」

…親の事とか嫌な事がたくさんあったけど…

…それを理解して分ちあってくれるあんたと一緒にいた時だけは忘れる事ができた…

嫌な事があったからウチらは出会えたんだね

ルカはそう言った。

「…俺も、あの時間があったから救われた」

そんなルカに返した弓弦の言葉に、思わずルカの瞳が揺れる。

「俺にとっても大事な時間だったよ」

…俺等は誰よりも「繋がり」を憎んで…

…誰よりも「繋がり」を恐れて…

…誰よりも「繋がり」を求めてた…

「でもそれを認められただけ成長したんだ…だから、大丈夫、おまえも変わった

弓弦はルカの背中を押した。

…大丈夫かな、あたし弓弦がいなくても…

そう言ったルカの声は泣いていた。

「うん」

…好き…好きだよ、弓弦…

「…うん…ごめんな」

弓弦は自分の気持ちをルカに伝え、ルカもまた弓弦に自分の気持ちを伝えることができた。

 

バスターミナルに着いた弓弦と未来。

弓弦が未来に言った。

「進学の事とか、金の事とか色々世話になった」

それを聞いた未来は

「…泣かせること言うなよ」

そう言って弓弦を見送った。

【 ふたりのこれからを信じて 】

ひとりになった弓弦はさっきの電話でルカに聞かれたことを思い返していた。

…「最後に聞かせて」…

…「あんた達が出会ったのは運命だと思う?」…

ルカはそう弓弦に聞いた。

…世の中これだけ人がたくさんいる中で…

…確率でいったら出会えただけでも奇跡…

…おまえの運命の相手が俺かどうかはわからないけど…

…これだけは言える…

俺は

花の為に生まれてきた

そう答えを出した弓弦。

弓弦は、ターミナルの端でひとり弓弦を待つ花の姿を見つけた。

「弓弦くん」

花の満面の笑みに迎えられた弓弦。

…そう俺も花も生きてる…

…たとえ離れていてもどこにいても…

…おまえを想わない日なんてない…

…別れたあの日からいつだって祈ってる…

「…迎えに来るから待ってて」

そう花に伝えた弓弦。

花は「はい」と答えた。

「いってらっしゃい、弓弦くん」

一緒に生きていこう

弓弦は心の中でそう誓いながら、

「いってきます」

そう花に言った。

 

>>僕に花のメランコリーのネタバレ一覧はこちら!

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僕に花のメランコリー【第89話】(1号)の考察・感想

以上、僕に花のメランコリー・最終話【第89話】(1号)のネタバレを紹介しました!

ついに!ついに!ついに!!

僕に花のメランコリーが最終話を迎えてしまいました!!

幼い頃に別れ、そしてもう一度出会えた花と弓弦

もう一度出会って、もう一度恋をして、ようやく結ばれた2人…

お互いのこれからに向かって、そして一緒に生きていくこれからに向かって歩み始めた2人のこれからを陰ながら応援したいと思います!!

ルカの背中を押した弓弦も最高にカッコよかったですね。

ルカの気持ちが消化不良じゃなくてよかった…笑

しばらくは花と弓弦の幸せの余韻を感じながら過ごしたいと思います♡

さて、

お待ちかねのお知らせですが…

マーガレット5号に、花と弓弦の未来を描いた番外編が掲載されるそうです!!

とってもとっても楽しみですね!!

2人のどのくらい先の姿が見れるのでしょうか!?

期待して待ちましょう!!